【代襲相続】とは?~知らないと損する相続のルール~

「代襲相続」ってなに?法定相続人と何が違うの?

ゆうたさん
ゆうたさん

「代襲相続」って最近聞いたけど、普通の相続とどう違うの?

さとみさん
さとみさん

代襲相続は、本来相続するはずの人が亡くなっていたとき、その人の子どもが代わりに相続する制度だよ。

■ 代襲相続の基本構造

代襲相続は、主に次のような場面で発生します:

  • 祖父が死亡
  • 本来の相続人(息子)が祖父より先に死亡している
  • 息子の子(孫)が代わりに相続する

つまり、「代襲」とは、ある人に代わって相続人になること。

【図解】代襲相続の仕組み

以下の図で確認してみましょう。

代襲相続の図解

※画像はイメージ。実際の関係は戸籍で確認しましょう。

代襲されるのはどの相続人?

ゆうたさん
ゆうたさん

どんな相続人でも代襲されるの?たとえば兄弟でも?

さとみさん
さとみさん

代襲されるのは「子」と「兄弟姉妹」だけなの。しかも、兄弟姉妹の場合は甥や姪までしか代襲できないよ。

ふじはらさん
ふじはらさん

ちなみに「親」が先に亡くなっていても、その上(祖父母)には代襲されないから注意してね。

再代襲相続とは?

代襲された人(孫)も亡くなっていたら、そのまた子(ひ孫)が代襲できるの?

答えは「できる」。 これを「再代襲相続」といいます。ただし、これは「子」の代襲に限ります。「兄弟姉妹」の再代襲は法律で認められていません。

■ 代襲相続が起こる主なケース

ケース 代襲相続が発生するか
被相続人の子が先に死亡 ○ その子(孫)が相続
被相続人の子が相続放棄 × 発生しない
被相続人の兄が先に死亡 ○ その子(甥姪)が相続
甥が先に死亡 × 再代襲は認められない

代襲相続の注意点

  • 相続放棄や欠格の場合、代襲相続は認められない
  • 戸籍の確認が重要(3~4世代分必要なことも)
  • 再代襲まで起こると、関係者の数が一気に増える

まとめ|代襲相続を正しく理解しよう

代襲相続は複雑に感じますが、仕組みを理解すれば相続の全体像がよりクリアになります。特に遺産分割協議や相続税の申告にも関わるため、知っておくことが大切です。

「誰が代襲できるのか」「どこまで続くのか」——そうしたポイントを押さえた上で、戸籍や法定相続人の状況をしっかり確認しましょう。

不明な場合は、行政書士や司法書士など専門家に相談するのが安心です。

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