遺言の「検認」とは？家庭裁判所での手続きとその目的をやさしく解説

検認とは？

検認とは、家庭裁判所が遺言書の「存在・形式・保管状況」などを確認する手続きです。 内容の有効性を判断するものではありません。 主に、自筆証書遺言や秘密証書遺言に必要です。

検認が必要な遺言と不要な遺言

遺言の種類	検認の要否
自筆証書遺言	必要（法務局保管制度を使えば不要）
秘密証書遺言	必要
公正証書遺言	不要

検認の目的は？

• 遺言書の内容や筆跡、日付などを記録する
• 偽造や改ざんを防ぐための証拠保全
• 相続人への通知を行い、手続きを公正にする

検認の手続きの流れ

1. 家庭裁判所に「検認申立書」を提出
2. 遺言書の現物を封筒ごと提出
3. 裁判所が相続人に通知
4. 期日に裁判官の面前で開封・内容確認
5. 「検認済証明書」が発行される

必要な書類

• 検認申立書
• 遺言書の現物
• 被相続人の戸籍（出生から死亡まで）
• 相続人全員の戸籍
• 住民票・印鑑証明書など

図で見る：検認の流れ

注意点

• 勝手に遺言書を開封すると、5万円以下の過料の可能性あり
• 検認しても、遺言の内容が有効かどうかは別問題
• 遺言書が複数ある場合、日付が新しいものが優先される

まとめ：検認のポイント

• 自筆証書遺言や秘密証書遺言には検認が必要
• 検認前に開封や使用はできない
• 申立てには戸籍や遺言書の現物などが必要

ご相談は私たち専門家へ

検認の手続きは、書類の準備から提出まで多くの工程があり、慣れないと戸惑うことも。 私たち専門家が、スムーズな手続きと安心の相続をサポートいたします。