【遺産分割協議でもめる理由ランキング】相続トラブルの現場から 感情とお金のズレに注意!

「うちは仲が良いから相続でもめることなんてない」──
そう思っていた家族ほど、遺産分割協議で深刻なトラブルに発展するケースがあります。

今回は、実際の相続相談の現場でよく見られる「もめる理由」をランキング形式で紹介し、それぞれの背景や予防策について解説します。

第1位:不公平な分け方に対する不満

たけし
たけし

兄が全部相続して当然って言うけど、そんなの納得できないよ!

さとみさん
さとみさん

相続には法定相続分があります。不公平な分け方を強行しようとすると、トラブルになりやすいですね。

被相続人が遺言書を残していない場合、相続人全員で話し合って財産を分ける必要があります。

ところが「長男が家を継いだから全部」「面倒を見たから多めにもらうべき」といった感情的な主張が絡み、不満と対立が生じるのです。

第2位:特定の相続人への生前贈与

たけし
たけし

妹だけ家を買ってもらってたのに、それは関係ないって…納得できない!

さとみさん
さとみさん

特定の人への贈与は「特別受益」とされ、遺産に加算して分割の基準にされることもあるんです。

結婚資金や住宅購入資金など、被相続人から特定の相続人が生前に大きな援助を受けていた場合、それを遺産の前渡しと捉える考え方があります。

これを「特別受益」といい、他の相続人との公平を保つため、相続財産に加算して調整を図ることがあります。

第3位:不動産の分け方で対立

ふじはらさん
ふじはらさん

不動産は現物で分けにくいため、揉め事の原因になりやすいですね。

遺産に占める割合が大きい不動産を「誰が相続するか」「どうやって公平に分けるか」が大きな問題になります。

現物分割が難しいため、代償分割(現物+現金)や、売却して分ける換価分割が必要になることも。

第4位:親の介護・面倒を見た貢献に対する評価

たけし
たけし

何年も介護してきたのに、相続は均等?っておかしくない?

さとみさん
さとみさん

被相続人の財産維持や療養介護に特別な貢献をした場合、「寄与分」が認められることがあります。

介護や同居によって親を支えてきた相続人は、自分の貢献を金額で評価してほしいと考えることが多いです。

ただし「寄与分」は法律上の要件を満たさなければ認められず、主張の仕方次第でトラブルに発展します。

第5位:遺言書の内容に対する不満

たけし
たけし

遺言書って、絶対にその通りにしないといけないの?

さとみさん
さとみさん

遺言書があっても、遺留分(最低限の取り分)は保証されています。内容次第では争いになることもあります。

遺言書に納得がいかない場合、相続人は「遺留分侵害額請求」によって最低限の相続を請求できます。

内容に偏りがある場合は、争いの火種になる可能性が高いです。

まとめ

  • 相続トラブルの多くは「感情」と「不公平感」が原因
  • 特別受益・寄与分・不動産評価がもめるポイント
  • 遺言書があっても、遺留分をめぐる争いが起きることも

遺産分割のもめごとは、一度こじれると家族関係そのものが壊れてしまうこともあります。

公平・円満な相続のためには、早めの準備と、第三者の助けが必要です。
迷ったときは、私たち専門家へ相談を。

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