「うちは仲の良い家族だから大丈夫」
そう思っていても、相続がきっかけで家族が疎遠になることは少なくありません。
「争う相続＝争族（そうぞく）」とも言われるように、ちょっとした誤解や不平等感が大きなトラブルにつながることも。
今回は、相続トラブルを未然に防ぐためのポイントをわかりやすくご紹介します。
1. 「うちは財産が少ないから大丈夫」は危険
たけし
財産が少なかったら、かえって争いにならないんじゃない？
さとみさん
実は少額の財産の方が「取り分」への不満が出やすく、もめるケースが多いんです。
財産が多い・少ないに関わらず、不公平感や連絡不足からトラブルになることがあります。
例えば：
- 不動産しかなく、分けられない
- 親の面倒を見ていた子とそうでない子の感情的対立
- 「遺言がないから、兄が全部持って行こうとした」などの誤解
2. 遺言書は最大の予防策
たけし
やっぱり遺言書って作っておいた方がいいの？
さとみさん
はい。「誰に何を渡すか」を明確にしておけば、相続人同士の争いを減らせます。
遺言書には以下のようなメリットがあります：
- 分割の方針が明確になり、もめにくい
- 特定の人への感謝を伝えられる
- 遺産分割協議が不要になる場合もある
公正証書遺言にしておくと、無効リスクも減り、安心です。
3. 家族で日頃から話しておく
ふじはらさん
「亡くなってから初めて知った」では、感情的なしこりが残ります。日頃の会話が大切です。
相続の内容がどうであれ、事前に説明や共有があるかどうかで、納得感が変わります。
本人が元気なうちに、家族で以下のことを共有しておきましょう：
- 財産の種類・大まかな金額
- 遺言書の有無・保管場所
- 誰に何を託したいかという希望
4. 専門家に相談することで客観性を保つ
たけし
自分でなんとかしようとすると、かえってもめるかも…？
さとみさん
その通りです。感情的になりがちな話こそ、第三者のアドバイスが役立ちます。
税理士、司法書士、行政書士など、相続に詳しい専門家に相談することで、制度面や手続きの不安を解消できます。
また、本人・家族・専門家が連携することで、無理のない分割方法や節税も実現できます。
まとめ：トラブル回避には「備え」と「対話」が大切
- 財産が少なくても相続トラブルは起こり得る
- 遺言書の作成はトラブル予防に有効
- 家族で情報共有し、日頃から会話を
- 専門家のサポートで冷静かつ確実に準備
相続トラブルを防ぐには、「まだ先の話」と思わず早めに動くことが何より重要です。
「どこから始めればいいか分からない」という方は、まずは私たち専門家へ相談を。
