「相続のこと、親と話したことがない」「兄弟で将来のことを話すのは気まずい」
そんなご家庭も多いかもしれません。
でも、相続トラブルの多くは「話し合い不足」が原因です。
だからこそ、元気なうちに家族で話す「家族会議」が重要なのです。
今回は、家族会議の目的や進め方、注意点について解説します。
なぜ家族会議が必要なの?

たけし
うちの親はまだ元気だし、今から相続の話をするのは気が引けるなぁ…

さとみさん
元気なうちだからこそ、みんなが冷静に話し合えるんですよ。
家族会議の目的は、以下のようなことを共有・確認することです:
- 親の希望(誰に何をどう残したいか)
- 財産の内容や場所
- 介護や看取り、葬儀など将来のライフプラン
これを話しておくだけで、誤解や感情的な対立を防げることが多いのです。
いつ、どうやって始めればいい?

たけし
どんなタイミングで、どう切り出せばいいのかな?

さとみさん
お正月やお盆など、家族が集まりやすい時期がいいですね。「もしもの時に困らないように」と切り出すのがコツです。
会議というと堅苦しいですが、最初は雑談形式で構いません。
話しやすくする工夫:
- お茶や食事の場を利用する
- 自分が将来不安なことを正直に伝える
- 「こういう記事を読んで心配になった」と話題にする
どんなことを話しておくといい?
以下のようなテーマを目安にしましょう:
- 相続財産の内容と把握(不動産・預金・株式など)
- 遺言書の有無と意向
- 介護が必要になったときの希望
- 延命治療や葬儀についての考え
すべて一度で話す必要はありません。定期的に少しずつ話すのも良い方法です。
家族会議を成功させるコツ

ふじはらさん
家族会議では「誰が正しいか」を決めるのではなく、「どうすれば皆が納得できるか」が大事です。
家族会議を円滑に進めるためには:
- 否定せずに聞く
- 無理に結論を出そうとしない
- 議事録代わりにメモを残す
- 必要に応じて専門家を交える
まとめ:話すことで防げるトラブルがある
- 家族会議は相続トラブルを防ぐ第一歩
- 日常の延長で話し始めるのがポイント
- 財産・介護・遺言などを少しずつ共有
- 「家族の合意」が何よりも大切
「話してみると意外とすんなり進んだ」という声も多いです。
不安な方は、進行役として私たち専門家に相談することもできます。
まずは、家族で少し話してみる勇気を持ってみませんか?