【相続分と具体的相続分の違い】法律で決まる割合と、実際の分け方をわかりやすく解説!

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相続の話になると、「法定相続分」や「具体的相続分」という言葉を耳にすることがあります。

これらは似ているようで、意味も役割もまったく違うものです。

今回は、「相続分」と「具体的相続分」の違いをやさしく解説します。

そもそも「相続分」って何?

たけし
たけし

「相続分」って、相続人が何人いたら、何割ずつって決まってるアレのこと?

さとみさん
さとみさん

そう、それが「法定相続分」です。法律で定められている、相続人が受け取る財産の割合のことです。

たとえば、配偶者と子ども1人の場合、配偶者が1/2、子どもが1/2が原則的な相続分です。

「具体的相続分」とは?

「具体的相続分」は、実際に遺産をどのように分けるかを決めた割合です。

法定相続分はあくまで原則。実際には、生前の介護や援助、特別な事情などを加味して、相続人ごとに調整されることがあります。

ふじはらさん
ふじはらさん

たとえば長男が親の介護を10年間担っていた場合、「長男は多めに相続する」という具体的な配分が話し合いで決まることがあります。これが具体的相続分です。

こんなに違う!法定相続分と具体的相続分の比較

項目 法定相続分 具体的相続分
決め方 法律で定められている 遺産分割協議などで実際に決める
役割 原則的な目安 実際の分配
基準 親族関係・順位 介護、特別寄与、生前贈与など
変更可否 原則固定 話し合いや裁判で変動あり

トラブルを防ぐには?

「うちは法定相続分で分ければいいよね」と思っていても、実際には生活状況や感情的な問題も絡むため、もめることが少なくありません。

特に、特別な寄与があった場合や、生前贈与があった場合には注意が必要です。

まとめ|原則と現実のバランスをとるのが大切

  • 法定相続分=法律で決まった分け方
  • 具体的相続分=実際に話し合って決まる分け方
  • 特別な事情がある場合、具体的相続分で調整されることが多い

感情や立場の違いでトラブルが起こりやすい場面です。

適切な助言を受けながら、納得のいく分け方を検討したい方は、ぜひ私たち専門家へご相談ください。

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