不動産の相続を進めるうえでよく出てくる言葉が「登記名義人(とうきめいぎにん)」です。
この言葉は、登記制度に基づく不動産の「所有者」に関する大切なキーワード。
今回は、「登記名義人とは何か?」という基本から、相続との関係についてわかりやすく解説します。
登記名義人って誰のこと?

たけし
登記簿に名前がある人が、その土地や家の持ち主ってこと?

さとみさん
その通りです!「登記名義人」とは、登記簿に名前が記載されている人で、法律上の所有者とみなされます。
なぜ登記が必要なの?
不動産の所有権は、登記によって第三者に対して権利を主張することができます。
たとえば相続で不動産を取得しても、登記名義を変更していなければ、他人から見れば「前の名義人のまま」になっているのです。
相続登記との関係
相続が発生すると、相続人が不動産を引き継ぐことになりますが、そのまま放置してはいけません。
2024年からは、相続登記が義務化されており、正当な理由がなく登記をしないと10万円以下の過料が科される可能性があります。

ふじはらさん
不動産を相続したら、まず登記簿をチェックして「誰の名義になっているか」を確認しましょう。名義変更の手続きには、戸籍や遺産分割協議書が必要です。
登記名義が変更されていないと…?
相続登記を怠ると、次のようなトラブルにつながるおそれがあります:
- 売却や担保設定ができない
- 相続人が増えて協議が複雑化
- 他の相続人が勝手に処分してしまう
まとめ|登記名義人の確認は相続の第一歩
- 登記名義人とは、登記簿に記載されている不動産の所有者
- 相続したら必ず名義変更の登記を行うこと
- 放置すると相続トラブルの原因に
不動産相続では、まず「誰が登記名義人か」を正確に把握し、速やかに登記手続きを進めることが重要です。
相続登記に必要な書類や手続きでお困りの際は、ぜひ私たち専門家へご相談ください。